2024.09.18|D&S2024にて発表(大学院生1名含む)

当研究室の大学院生1名,教員1名が第34回設計工学・システム部門講演会にて研究発表を行いました。

書誌情報:鈴木悠河, 筒井優介, 下村芳樹, 妻屋彰, 証拠理論を応用した設計仮説の確信度評価法の提案, 設計工学・システム部門講演会講演論文集, 2024.

概要:人工物の新規設計は,真偽が不確実な仮説(設計仮説)に基づき行われるが,この際の不確実性は設計の手戻りリスクの一因となる.このような不確実性の評価に利用可能な情報の一つとして設計仮説の確信度が挙げられ,これを定量化する手法が期待される.確信度は事前知識などの複合要因の下で決まると考えられるが,これら複合要因を隈なく加味するのは容易ではない.本課題を解決すべく本稿では,証拠理論の応用により,複合要因を加味して設計仮説の確信度評価を行う体系的手法を構築し,その有効性と有用性を考察した結果を報告する.

書誌情報:筒井優介, 光畑孔稀, 妻屋彰, 製品の使用価値向上を支援する行為品質の可視化手法, 設計工学・システム部門講演会講演論文集, 2024.

概要:製品の価値は交換価値から使用価値へと捉えなおされており,使用価値を向上させる上ではその全容を把握することが求められる.一方,使用価値はユーザに依って異なり(異質性), 使用場面において変動する(変動性)上,様々な基準で多元的に評価される(多次元性)ことから,その全容を把握するのは容易ではない.本課題を踏まえ本稿では,使用価値の評価指標として行為品質の概念を新たに導入し,異質性,変動性,多次元性を考慮してこれを評価,可視化する手法を構築する.さらに,手法の有効性と有用性を検討した結果を報告する.

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