設計工学

設計工学は、設計を支援するための学問です。現代の人工物は複雑化・大規模化しており、設計はどんどんと難しくなっています。本研究室では、コンピュータを用いて設計を支援する仕組みの開発に取り組んでいます。
本研究室の取り組み
使用価値の解析・予測

使用価値(Value-in-use)とは、製品・サービスの使用時に知覚される価値です。使用価値は従来、ユーザへのモニター調査によって分析することができますが、時間やコストの面で問題がありました。本研究室では、コンピュータを用いて使用価値を事前に予測し、設計を改善するための方法を検討しています。
安全設計のための危害シナリオの自動生成

安全設計(Design for Safety)とは「人は間違える」「ものは壊れる」ことを前提として安全性を考える設計です。安全設計を行うためには、起こりうる事故や不具合が生じるパターンである危害シナリオを網羅的に考える必要がありますが、人手のみだと見落としが生じてしまいます。本研究室では、このような見落としを防止するために、コンピュータを用いて危害シナリオを自動生成する方法を検討しています。
設計根拠の追跡・評価技術

設計根拠(Design rationale)とは、製品・サービスが設計された理由に関する情報です。設計根拠が不確かなまま設計を進めた場合、設計変更リスクが高まり、品質低下やコスト肥大、納期遅れが生じます。本研究室では、設計根拠をコンピュータ上で管理し、確実な設計を実現する方法を検討しています。