2025.03.17|精密工学会春季大会で発表(大学院生)

当研究室の大学院生が2025年度精密工学会春季大会学術講演会にて研究発表を行いました。

書誌情報:鈴木悠河, 筒井優介, 下村芳樹, 妻屋彰, 証拠理論を応用した設計仮説の確信度評価法の提案と実験的検証, 精密工学会学術講演会論文集, 2025.03.17.

概要:人工物の新規設計は真偽が不確実な仮説に基づき行われ,この際の不確実性は設計の手戻りの一因となる.このような不確実性を定量化する指標の 1 つに確信度が挙げられるが,確信度は事前知識等の複合要因の下で決まると考えられ,これらを設計者が隈なく加味して合理的な評価を行うのは容易ではない.本稿では,証拠理論に基づき複合要因を加味して確信度評価を行う体系的手法を提案し,手法の評価実験を行った結果を報告する.

2025.03.03 | MSD2025で発表(大学院生)

当研究室の大学院生が生産システム部門研究発表講演会2025にて研究発表を行いました。

書誌情報:坂本考明, 筒井優介, 妻屋彰, 生産内示方式を採用する木構造サプライチェーンのシミュレータ開発, 生産システム部門研究発表講演会講演論文集, 2025.03.03, pp.53-58.

概要:生産内示方式は,注文の予測情報である内示情報を共有することによって生産リードタイムの短縮や納期遅れのリスク低減の効果が期待できる一方,内示情報が予測であるがゆえに生じる実際の最終需要とのズレの影響がサプライチェーンの上流に行くにしたがって大きくなり,上流企業にとって負担となっている.この現象の分析と上流企業の負荷軽減を目指して,これまでに単鎖状のサプライチェーンを対象にサプライチェーンモデルの構築・シミュレータ開発と現象の分析を行ってきたが,より複雑な取引関係や製品の部品構成を考慮した現象に関しては対応できていない.本研究では,複数のサプライヤとの取引を想定した木構造のサプライチェーンや,サプライヤから部品を購入し組立を行うような製品の部品構成をも考慮する必要があるサプライチェーンを取り扱うためのモデルの提案とシミュレータの開発を行ったので報告する.